事件記者 朽屋瑠子
投稿者:kana (210)
「そこで、誰かから化け物の仔犬を預かって、育てていた・・・」
「オレらの仲間内にはそんな化け物犬なんて預けたやつはおらんぞ・・・」
「ノテさんは、犬の霊に憑りつかれたと、斉門和尚のところに相談に行かれてます」
「あぁ、それならオレもノテさんの葬儀の時に聞いたよ。和尚は悔いてたなぁ」
「和尚さんの話では、ノテさんは他にアテが出来たからと、
お寺でのお祓いを断ったらしいです」
「他にアテ??」
「最近、山向こうに新興宗教の施設ができたらしいじゃないですか」
「あっ・・・?」
「その新興宗教が、化け物となにか関係があって、ノテさんに化け物の子の飼育を依頼した。・・・ノテさんに憑りついた犬の霊を、その化け物の子が退治してくれるとか何とか言って」
「あっ・・・??えぇ??」
「化け物はここの犬やら獣やらをエサにして育ち、犬たちの怨念を吸収して
巨大な魔犬へと成長した。そして最後はノテさんを食い、逃亡して、
今はその宗教施設の中にいる。だから山からいなくなった・・・」
「まさか、そんな事ってあるかい・・・?」
「私、明日その宗教施設に行ってみようかと思います。
リーダー、よかったら案内してくれます?」
「ほえ~殴り込みかい?じゃ仲間集めようか、ライフルと散弾銃揃えてよ」
「リーダ~。公安に見つかったら捕まりますよ!案内してくれるだけでいいです!」
「そうかい。そんじゃ、明日の朝また来るわ」
「あっそうだ!」朽屋が突然ひらめいた。
「私、ここでの目的ほぼ達したかもしれないから、もうここに泊まらなくてもいいや!
楽府爺寺の宿坊に泊まらせてもらおうっと!」
「寺まで行くならクルマ載せてってよ。俺んちもそっちのほうなんだよ」
資材を撤収し、朽屋のジムニーに乗り込む二人。
峠道をくだり、やがて楽府翁寺につく。
「たのもーーー!!」山門前で叫ぶ朽屋。
「どれ、和尚に挨拶でもしとくかな」
リーダーも一緒に山門をくぐる。
kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。