紫の鏡を忘れたい
投稿者:件の首 (54)
短編
2022/10/25
21:02
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Aの名前を見たのは3年後、地元の広報誌だった。
障害者施設でヘルパーをやっており、高齢者ボランティア活動で表彰されたのだった。
そして次に見たのは、その半年後のニュースだった。
両親を殺して行方をくらましたとの内容だった。
そして、家からはもう1人の白骨死体が発見された。7年前に失踪したAの姉と見られているという。
もしも彼女が紫の鏡を忘れる事が出来ていたら、と、考えてみた。
違う結果を想像する事は、出来なかった。
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