1980年代、私が大学生で出版会社のアルバイトを行っていた時の話です。
私が仕事をしていました会社でも、時期になると雑誌に心霊体験や恐怖体験談を募る企画がありました。そして編集部の何人かがピックアップされて実際に手紙を頂いた方へ取材を行っていました。
私も大学が夏休みということもあり、同行取材した時の出来事になります。
三重県からの男性の手紙で、海沿いの漁村のような場所で住まいに幽霊が出るとのことでした。多くの手紙を頂いた中でも、心霊現象が頻発しているため取材でも体験できるといった内容であったと思います。
私の先輩がアポイントを取り、前日にもご挨拶の電話を入れた際に“怖い体験が実感できる。”と言って丁寧に対応もしてくれていました。
待ち合わせ当日は車で指定された場所の駅に行ったのですが、時間を過ぎても男性は現れませんでした。携帯電話もない時代で近くに電話ボックスもなく、待ち合わせ時間から30分位過ぎて手紙に記載してあった住所に直性伺うことにしました。
車で数十分移動し男性の家の近所まで近づいてきたと思った矢先、パトカーや玄関がビニールシートで覆われている光景を目にしました。私達は車を路肩に止めて、唖然としながら様子を伺っていました。
少し経って解ったことですが、取材予定をしていた男性が首を吊って自殺した後の現場だったのです。
同行した先輩達は、事の次第を警察やご家族に話すべきか迷ったのですが、結局急遽予定を変更し近郊の心霊スポットを訪れて取材を行って会社に戻りました。
会社へ戻って簡単なミーティングがありましたが、この時点で男性の件に関してはお蔵入りという案件になりました。
私自身は今でも男性がどうして亡くなってしまったのか、亡くなってしまった原因が男性の手紙にあった怪奇現象や幽霊に関わるものなのか毎年夏になると気になる経験談です。
何があったんだ…怖すぎる