落ちていたメモ

その日から友達の家に泊めてもらい、引っ越し日にマンションに行き、部屋の荷物を回収した

その時に管理人のおじさんに確認したところ、やはり俺の隣は誰も住んでいなく、長いこと空き部屋のままだったそうだ
俺はあのばあさんの特徴を伝えると、松永さんで間違いないとのことだった

俺はずっと幽霊に挨拶していたのだ

俺は最後に管理人のおじさんに松永さんは何故亡くなったのか聞いたが、答えてくれなかった

それが答え合わせだと思う
自分で自分の身体を捨ててしまったのだ

他の場所に引っ越してからは怖い体験はしていない
きっと、あのばあさんは今も自殺の準備をし続けているのだろう