毎年この時期になると思い出すことがあります。
それは今から四十年くらい前の事です。
私は当時ある田舎の山村部で家族と暮らしていました。
まだ祖父が存命の頃でした。これはその祖父に関わる私が体験した
ぞっとする出来事です。
私は家族7人で暮らしていたのですが。私を可愛がってくれたのは
祖父でした。よくいろんなところに連れて行ったのも祖父でしたから
私はこの祖父によくなついていました。そんな祖父でしたがあることが
きっかけで病をきっかけに寝込むことが多くなりました。
祖父が病の床に就くようになったその年はなにかと雨が多く
天候不良の年でしたから。夏が近づく梅雨は祖父は大変だるそうに
していることが多くなっていきました。そんなときの事私はある病から
町の小さな病院に入院することになり。そこでその体験をすることに。
私はその病院に入院するのは大変嫌でした。なぜなら私は小さいころから
少し人には見えないものが見える体質でしたから。特に病院とかは
苦手でした。しかも今ではあり得ない木造のおんぼろ病院
廊下をあるくだけでぎしぎと音がするのです。
付き添い介護はだめでしたから。わずか9歳の私は一人で
その晩泊ることになりました。相部屋だったのに他は誰もおらず
広い部屋の中にぽっんと一人で止まることになり私はここの病院がもうすぐ取り壊し
にあうかものの噂をおもいだしました。
子供でしたから余計不安が募り眠れずにいましたが
いつの間にかうつらうつらしていたのでしょう
廊下をギシギシギシギシ誰か歩いてる音が聞こえました。
最初は他の入院患者か看護婦かなと思っていたのですが
少しして水道の水の音がザーザーと聞こえてきました。私が
いた部屋は皆で使う共同の洗面場が近くだったので。余計音が大きく
聞こえたのかと思っていましが。その水の音はなかなか止みませんでした。
私は相部屋にいたのですが。その時は誰も他の患者はおらず。一人でした。
いつまでもやまない水音に他の誰かが止めに行かないのも不自然に思いましたが
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