奇妙な音
投稿者:urchin (9)
これは私が以前住んでたアパートでの事です。
そこに引っ越したのは今から六年前くらいの話。
当時格安で保証人もいらないアパートをさがしていた私は、ある物件が気に入りすぐ引っ越しました。
郊外の田舎でとても静かな場所だったのですが、引っ越ししてからしばらくして、ある奇妙な出来事がおこるようになりました。
アパートの押し入れからどん!どん!となにか叩くような音がしたり、二階建てのアパートの屋根からやはりなにかどん!どん!とものすごい音がするようになり、なんだろうと思い押し入れを開けても何もなし、そんな日々続くようになってから私に次々と良くないことが起こるようになりました。
お風呂で転んで大けがしたり。車にはねられたり、とにかく不幸が続くようになり。これはお祓いでもしなくてはいけないかと思った矢先の夏の晩のことでした。その極めつけに恐ろしいことが起こったのは。
ある晩寝ていると突然の金縛り、もともと少し金縛りにあいやすい体質の私は、いつもの事だと気にせずとけるのをじっとしてまつことにしました。しかし一向に解ける気配のない金縛り。怖いのと息苦しいので薄っすら目をあけてみると、薄くすけた手がみえました。そう、誰かが私を押さえつけてるのです。
大変びっりして、とにかくお経など必死に心の中で唱えていると、どれくらい経ったかわかりませんが金縛りがとけたので、汗びっしょりになって飛び起きました。
そしてふと天井のほうを見上げると、そこに白い透けたなにかわからない影がういてるのがみえて、二度びっくり!そのとき私は何をおもったのか、携帯のカメラで慌ててその影を撮影しました。
いまでもその写真は残っていますが。
そして慌てて電気をつけてみましたがなにもいませんでした。
今でもあれが、なんなのかはわかっていません。
これには後日談があり、近所の酒屋のおばあさんの話では、私が住む間に私の隣の部屋で、やくざが孤独死していたことがあったそうです。
それかは、わかりませんが、私の前に住んでた人もなにか奇妙な物音を押し入れから毎晩のように聞くので気持ち悪くなり、引っ越したそうです。
今では違うところに私は、住んでいますが、浮かばれない何かがいたのかもしれないと思うことがあります。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。