峠道に現れるスーツ姿の男、と…
投稿者:イエティ (51)
長編
2022/05/09
19:06
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トンネルまで残り20mと迫ったところで、ボタボタと鼻血があふれた。
鼻血なんて何年振りに出しただろうか。
タイミング的にもやはりここはやばいと悟り、転回して引き返すことにした。
ちょうどトンネル入り口の傍に退避所的なスペースがあって、そこで切り返す。
引き返すルートへ出る際、横目で見たトンネルはさっきよりさらにどす黒く濁っているような気がした。
そして車が来ていないか右側を確認し、再度トンネル側を見た瞬間だった。
トンネルの入り口にポツンと人が立っていた。
血塗れの~とか髪の長い~とかそういった風貌ではない。
ただ、スーツ姿の男がこっちを見て笑っていた。
不気味なその笑みは単純な”怖い”という感情より、理解できないというか、これはいったい何なのか、とにかく背筋が凍った。
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行間整理してページ数を抑えていただけると読みやすいのですが…
いい話なんだけど前の人が言ったとおりもう少し読みやすくページ数を抑えてほしかった