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呪い・祟り

Pez13さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

古着
短編 2026/06/20 00:24 42view

近年、古着の需要が高まっている。

SDGsへの関心や価格の安さもあり、古着は再評価されている。ひと昔前は「古着なんて恥ずかしい」という意識もあったが、今では古着であることを誇る人も少なくない。

古着の流通経路もさまざまだ。

リサイクルショップに持ち込まれた物、古着専門店に集められた物、ウエス用として回収された物。

女はそんな古着をネット販売して生計を立てていた。

仕入れた衣類を洗濯し、シミ抜きや補修を行う。

「使用感あり」「わけあり」など細かな説明を添えて出品しており、売り上げも順調だった。

女の仕入れ先は、ウエス用としてグラム売りされている古着だった。

近年は洗剤も進化している。

多少のシミなら落とせるし、毛羽立ちを目立たなくする柔軟剤もある。

ある日、仕入れた衣類を選別していると、黒い子供の手形がくっきり残った子供服を見つけた。

子供服は需要が高い。

女は手形のシミを丁寧に落とし、漂白と洗濯を行った。

手形はきれいに消えた。

梱包して出品すると、すぐに購入者が現れた。

だが数日後、販売サイトから連絡が入った。

購入者から返品申請があったという。

理由は「汚れがひどい」。

返送されてきた商品を見て、女は驚いた。

子供服には、あの黒い手形がくっきりと残っていた。

確かにシミ抜きも漂白もしたはずなのに。

女はもう一度洗濯し、手形を消した。

そして再び出品した。

ところが今度は販売サイトから出品停止処分を受けた。

同じ不良品を繰り返し出品したためだという。

処分期間は長くなかった。

返金手続きを終え、再び返品された商品を受け取った。

梱包を解いた女は息をのんだ。

子供服には無数の手形が付いていた。

まるで小さな手が何度も何度も服を掴んだように。

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