自宅で洗濯した衣類をランドリーバッグに詰め、
私は深夜のコインランドリーへ向かった。
空いていた乾燥機の扉を開け、
バッグの中身を放り込み、
扉を閉めて硬貨を入れる。
しかし何度入れても硬貨は返却されてしまう。
故障かと思い、隣の乾燥機を開けると、
中には前の利用者が忘れていったらしい
大きなバスタオルが一枚残されていた。
気味が悪くなり、
私はもう一度、最初の乾燥機から
自分の洗濯物を取り出すことにした。
すると、さっきは無かったはずの
大きなバスタオルが、
洗濯物の一番奥に押し込まれていた。
「誰かの忘れ物か……」
勝手に取り出してトラブルになるのも嫌なので、
そのまま扉を閉めようとした。
その瞬間――
店内に、けたたましい赤ん坊の泣き声が響き渡った。
慌てて振り返る。
隣の乾燥機。
そして、自分の乾燥機。
二つの乾燥機の中から、
同時に赤ん坊の泣き声が聞こえていた
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 0票























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。