桜庭から電話があったのは、昨晩のことだ。
なんでも新たに賃貸マンションに引っ越したらしくて、今度の日曜に遊びに来ないか?ということだった。
あいつとは大学の時以来の、久しぶりの再会だった。
二人とも地元の会社に就職してからかれこれ10年が経過し、お互い今年で33になる。
それで俺は秋晴れの日曜の午後、前もって送ってもらった位置情報を頼りに車で出かけた。
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マンションは市郊外の山あいにある10階建てだった。
外観は見るからに高級そうな感じで、よくこんなところ借りれたなあというのが第一印象だ。
部屋は10階の角部屋ということで予め言われていた駐車スペースに停めてから、エントランスに進む。
部屋番号を押し来客用の呼び出しボタンを押すと小気味良いチャイムの後「おお、よく来たな。玄関開けてるから」という声がして、入口ドアが開いた。
中はまるでホテルのフロントのような雰囲気だ。
エレベーター10階で下り一番奥の1006の部屋前まで歩くと、玄関ドアを開く。
広い玄関口に立ち、一声かけてから大理石調の廊下に上がる。
廊下沿いには向かい合って4部屋あった。
一番奥リビングのドアまで歩くと、ゆっくり開く。
そしてハッと息を飲んだ。
奥に並ぶ大きなサッシ窓のカーテンは開いていて、街の外観がパノラマのように広がっている。
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キモっ(褒め言葉)
コメントありがとう
━ねこじろう
そろそろ大賞受賞してもいいでしょう!?
応援ありがとうございます
━ねこじろう
なんとなく気持ち悪かったけどかなり面白い話だと思います
蜘蛛のほうが怯えてるんかい!
ヤバい蜘蛛女より余っ程怖い友人だな。俺なら縁切る
蜘蛛女かよキモイ
なぜ蜘蛛を彼氏の代わりに飼おうと思ったのかが理解出来ないのだが?
ありふれた事故物件に関する怪異を逆手に取った良作だと思いました。
一捻りあるこういった作品 好きです。
皆さん様々なコメント、ありがとうございます
━ねこじろう
うわああああ…😭なんか、めちゃくちゃ切ないラブストーリーじゃん…!!
怖い見た目のあの女の子に、桜庭の深い想いが絡みついてる感じ…ホラーと哀愁がミックスされて、すごい胸がぎゅっとなるわ😢💔
でも、桜庭の「これから一緒に暮らそう」って決意、なんか優しさも感じて…なんか人間味溢れてる…✨
こわ
怖いようで、特殊な愛の形として調和がとれていて、不思議な『好感』が持ててしまった。
↑蜘蛛女だぞ
愛は怪異をも恐れさせる。桜庭氏の愛は成就してほしいが。
怪異より桜庭氏の方が怖いという意外な展開ながら、桜庭氏の恋がぜひとも成就してほしいという気もする。
怪異が相手ながらこの恋が成就してほしい。