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心霊

霊感のある主婦の暇潰しさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

呪われた赤い屋根の家
長編 2026/08/17 15:18 383view

冷たい秋の風が吹き抜ける。
私と弟は、しばらくその家を見つめたまま、動けなかった。

赤い家を改めてよく見ると、聞いていた通り、家財道具はそのまま残されているようだった。
ただ、家はすっかり荒れ果てていた。
窓は汚れ、外から中を覗こうとしても、はっきりとは見えない。

外壁には雑草が生い茂り、近づくことさえ少し躊躇してしまうような状態だった。
それでも、もう少し近くで見てみようとした、そのとき――
「姉ちゃん!!」
弟が、悲鳴のような声を上げた。
慌てて弟を見る。

弟が見ていたのは、赤い家ではなかった。
その隣の家だった。

隣の家は赤い家との距離がかなり近く、窓から手を伸ばせば、赤い家の外壁に触れられそうなほどだった。
「どうしたの?」
弟が指差す方向を見る。

赤い家と隣の家の間にある細い道。

その隣家の外壁一面に、何十枚ものお札が貼られていた。
まるで、赤い家から何かが入ってこないように、、、

赤い家との間を遮断するかのように、びっしりと貼られていた。
私と弟は顔を見合わせた。
「言ってみようか」
私は少し躊躇したが、赤い家と隣の家の間にある細い道へ入っていった。
異様だった。
壁にはお札が何枚も、何枚も貼られている。
そのすぐ隣では、赤い家の小さな窓が所々割れ、外壁も朽ち果てている。
お札が貼られた家と、荒れ果てた赤い家。
その二つが、異様な距離で並んでいる。
細い道を抜け、反対側へ出た。

その瞬間
今度は私が弟の腕を思い切り引っ張った。
弟が驚いて悲鳴を上げる。
「なんだよ!?」

弟が驚いた顔で振り返る。
私は、何も言わずに前方を指差した。
「あれ……見て」
そこにあったのは、小さな石だった。
一つではない。
大小さまざまな石が、いくつも重なるように置かれている。
大きめの石もあれば、小さな石もある。
平らな石もあった。
最初は何なのか分からなかった。
けれど、よく見ると――
それは墓だった。
名前も刻まれていない。
墓石と呼ぶにはあまりにも小さい。
花もない。
水もない。
誰のものなのかも分からない。

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