※これは実話をもとに構成しています。
私は昔、うつ病になったことがある。
ある絶望に打ちのめされ、わずか20日で10キロ痩せた。
眠れない。食べられない。本も読めない。
ベッドに横たわっていると、ただ涙だけが流れてくる。
「生まれてきたことが罪だ」
「生きている私が申し訳ない」
そんなことばかりが頭に浮かんでいた。
そして、うつ病で心も身体も限界だった頃、私は何度も悪夢を見た。
その中でも、今でも忘れられない夢がある。
私は悪夢にうなされるようになった。
夢とは思えないほどリアルな悪夢。
全身が汗でびっしょりになるほどの寝汗。
そして、ただでさえ眠れなかったのに、不眠はさらにひどくなっていった。
うつ病から、どうすれば逃れられるのか。
今ならいろいろ考えることができる。
でも、当時はそんなことを考える余裕すらなかった。
そして、ある夜。
やっと眠れたのだろう。
私は、ひどく恐ろしい夢を見た。
――――――――――
ペンキがところどころ剥がれ落ちた、古い古い螺旋階段。
私は、その階段をひたすら上っていた。
どこまで上れば頂上なのか、まったく分からない。
どこまでも続いているような、長い長い螺旋階段だった。
一段踏むたびに、
ギシ……ギシ……
古びた階段が、不気味な音を立てる。
しばらく上っていると、下のほうから奇妙な足音が聞こえてきた。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 1票






















※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。