向こう正面から、一頭の馬が走ってくる。
その背中には騎手。
首は折れている。
騎手は僕の前で馬を止めた。
そして、折れた首のまま僕を見た。
僕は逃げようとした。
しかし、身体が動かない。
騎手が馬から降りる。
首をぶら下げたまま、こちらへ歩いてくる。
そして僕の耳元で、
「次は、お前が落ちる番だ」
と言った。
そこで目が覚めた。
汗びっしょりだった。
時計を見る。
午前3時過ぎ。
その瞬間。
窓の外から、
パカッ……
と音がした。
僕は凍りついた。
もう一度。
パカッ……パカッ……
馬蹄の音。
家の前を馬が歩いている。
カーテンを開ける勇気はなかった。
その夜は一睡もできなかった。
ーーーーーーーーーー
翌朝、外を見る。
何もない。
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