僕は夜型の仕事をしている。
家を出るのは昼過ぎ。
仕事が終わるのは、いつも深夜。
帰宅してから食事をして、風呂に入って、少しスマホをいじっていると、外が明るくなり始める。
だから、朝は苦手だった。
というより、ほとんど起きられない。
そのため、ゴミ出しはいつも夜のうちに済ませていた。
僕の住んでいるアパートの前には、近所の住民が共同で使っている小さなゴミ捨て場がある。
回収日の朝までに出しておけばいい。
ルール上も、前日の夜に出すことは問題なかった。
僕が仕事から帰ってゴミを捨てる時間は、だいたい午前1時から3時。
その時間にゴミ捨て場へ行っても、以前はゴミ袋が置かれていることなど一度もなかった。
だから僕は、
「自分が一番乗りなんだろうな」
くらいに思っていた。
ところが、ある日のことだった。
いつものように仕事から帰り、ゴミ袋を持って外へ出た。
午前2時過ぎ。
辺りは静まり返っている。
街灯だけが道路を照らしていた。
ゴミ捨て場へ向かう。
そこで僕は足を止めた。
透明なゴミ袋が一つ、置かれていた。
「珍しいな」
そう思って近づく。
袋の中には、弁当の容器やスナック菓子の袋などが見えていた。
どこからどう見ても、普通の家庭ゴミだった。
誰かが自分より先に捨てたらしい。
特に気にせず、自分のゴミ袋をその横に置いた。
その翌週。
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