奇々怪々 お知らせ

心霊

霊感のある主婦の暇潰しさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

代々受け継がれた人形、ほしいでしょ?
短編 2026/08/16 10:29 1,579view
0

私が幼い頃に体験した実話です。
……と言っても、私自身にはほとんど記憶がありません。 母から聞いた話です。

私がまだ小学2年生くらいの頃。
ある日の夕方、私は家で昼寝をしていたそうです。
母が夕食の支度をしていると、玄関のチャイムが鳴りました。
当時、私たちは団地に住んでいて、訪ねてきたのは上の階に住んでいた、私の友達のおばさんだったそうです。
そのおばさんは、自分勝手で、おせっかいで、人の迷惑をあまり考えないところがあり、母も以前から少し困っていた人でした。

「あら、忙しかった? ごめんなさいね!」
そう言いながら入ってきたおばさんは、小柄で少し太め。 すっぴんに長い髪を無造作に束ねた、いつもの姿だったそうです。
そして、豪快に笑いながら、母に木箱を差し出しました。

「これ、うちに代々受け継がれてきた人形なのよ! もううちには必要ないから、○○さん、もらってよ!」
木箱の中身は見えません。

母は、その言葉を聞いた瞬間に嫌な予感がしたそうです。
もともと母は怖がりで、心霊現象なども信じるタイプ。
「いや、そんな……代々受け継がれてきた人形なんて、そんな大事なもの、もらえないわよ」
そう言って断ったのですが、
「あら、遠慮しないで! うちにはもう必要ないんだから!」
と、半ば無理やり木箱を押しつけられてしまった。
そしておばさんは、いつもの豪快な笑顔のまま帰っていったそうです。

……なんとも自分勝手な人です。

母は困り果てながらも、
(明日、返しに行こう)
そう思い、とりあえず木箱を玄関に置いておくことにしました。

ところが――。
それから数分後。
先ほどまで普通に眠っていた私に、突然異変が起きたそうです。
私は急に苦しみ始めました。
母が異変に気づいて声をかけると、
「熱い……苦しい……」
そう訴えていたそうです。
慌てて体に触れてみると、異常なほど熱い。
体温を測ると、39度。

1/3
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。