七
「ヤバいっす!とんでもない事が判りました!今すぐこの題材やめましょう!」
電話の向こうで見代塚がどこかを走りながら大声で喚く。
「やめ…はぁ!?取り敢えず何があったか話せ!」
「僕、戸崎さんの持って帰ってきた写真にどこか見覚えがあったんすよ!けど何だったのかは思い出せなくて、実家に帰って漸(ようや)く思い出したんです!あれ、僕の『先祖』の写真だったっす!実家の天井近くの壁にありました!」
「ちょっ、先祖?じゃあ、見代塚区域って…」
「あ、t…しら…、べ…てわかっ…たことが…あt」
電話の接続が悪く、見代塚の声が途切れ途切れになる。
「すまん、接続が悪くて聞こえ無いんだが…」
「かたn…、はけ…はつ、ながっ…てます。ふ…れちゃい…、けないは…なしだっ…tn」
ここで電話が切れてしまった。
「…何て言ってたか」
「あの見代塚源蔵の写真は彼の先祖だった。あと調べて判った事がなんちゃらかんちゃら…と言ってましたねぇ」
「角見D、今の録音してました?」
「おう。忘れた。」
「あ〜、僕撮影してましたよ〜。番組で使う用に」
なんと、さっき迄昼寝していた戸崎が撮影していたのだ。
「でかした戸崎!見代塚、何て言ってたか判るか?」
「う〜ん、ちょっと雑音が多くて判りにくいですね〜。多分音響の専門家に頼めば判りますよ」
「成程ぉ。それなら見代塚さんが何て言ってたか正確に判りますねぇ。」
「…いや、まずは見代塚さんの心配をしましょうよ。本人に聞けばよくないですか?」
「『…そうじゃん!!』」
その事に気付き、俺は見代塚に電話を掛けた。…のだが、
「…電話出そうですかぁ?」
「…駄目だな。」
俺は何度か掛け直してみたが、スマートフォンからは「お掛けになった電話は、電源が入っていないか電波の届かない場所にある為掛かりません。」という音声が流れるだけだった。
その後、見代塚が帰ってくることは無かった。
そしてこの「箸に纏わる怖い話」の真相とは…

























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