———植木鉢の僕———
いつからだったっけ。
高く高く伸びた草に囲まれて、誰にも出会わない。空ばかりを見上げて、何もしない。
そんな日が続いたある日の事。
大きな警察官が二人現れて、僕を見た。
「うわっ…こりゃ酷い…」
「初めて見たぞ…」
『植木鉢に無理矢理、頭を詰め込まれている状況なんて』
———警察官———
少し前、「花庭 陸(はなにわ りく)」という中学生男子生徒が一人行方不明になった。
捜索をしたが、何も証拠がなく見つからなかった。
そんな中、とある草叢(くさむら)で異臭がすると通報があった。
高さは四◯cmくらいしか生えていない草叢を進むとそこには。
花庭陸と思われる少年の頭がめり込んだ鉢植えが置かれていた。
彼の腐敗した顔面はこちらを向いており、
目が合った気がして顔を伏せた。
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