「お前さんの祖父は何か言わなかったか」
私は例の言葉を話した。
宮司の顔色が変わった。
「本当にそう言ったのか」
「ええ」
「なら家に塩を置け」
「え?」
「全部の窓と玄関だ」
「理由は?」
「聞くな」
—
その夜。
私は半信半疑で塩を置いた。
夜十一時。
鈴の音が聞こえた。
チリン。
チリン。
チリン。
近い。
異常に近い。
家の周囲を回っている。
窓の外。
すぐそこ。
私はカーテンの隙間から見た。
—
誰かいた。
—
背が高い。
異常なほど高い。
二メートル以上。
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