そして女の声。
今度は少し近い。
> 「もう顔が見えるね」
優斗の背中に冷たい汗が流れた。
その日の放課後、友人に相談した。
だが誰も信じなかった。
「自分で録音したんじゃね?」
そう笑われて終わった。
その夜。
優斗は眠らずに起きていることにした。
時計は3時13分。
部屋は静かだった。
そして、
3時14分になった瞬間。
カチッ。
録音開始音。
今度は確実に聞こえた。
しかも、
音は部屋の隅ではない。
自分のすぐ後ろだった。
優斗は反射的に振り向いた。
誰もいない。
しかしその瞬間、
スマホに通知が来た。
新しい音声ファイル。
今録音されたばかりのものだ。
震える指で再生した。
そこには、
今まさに自分が椅子に座っている音が入っていた。
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