奇々怪々 お知らせ

呪い・祟り

読書家さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

録音
短編 2026/06/15 15:57 240view

そして女の声。

今度は少し近い。

> 「もう顔が見えるね」

優斗の背中に冷たい汗が流れた。

その日の放課後、友人に相談した。

だが誰も信じなかった。

「自分で録音したんじゃね?」

そう笑われて終わった。

その夜。

優斗は眠らずに起きていることにした。

時計は3時13分。

部屋は静かだった。

そして、

3時14分になった瞬間。

カチッ。

録音開始音。

今度は確実に聞こえた。

しかも、

音は部屋の隅ではない。

自分のすぐ後ろだった。

優斗は反射的に振り向いた。

誰もいない。

しかしその瞬間、

スマホに通知が来た。

新しい音声ファイル。

今録音されたばかりのものだ。

震える指で再生した。

そこには、

今まさに自分が椅子に座っている音が入っていた。

3/6
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