そして女の声。
すぐ耳元で囁いている。
> 「振り向いたね」
優斗は悲鳴を上げた。
その時。
録音の最後に、
別の音が入っていた。
自分の声だ。
だが言った覚えがない。
> 「後ろじゃない」
再生は終わった。
優斗は固まった。
後ろじゃない。
ならどこだ。
その瞬間。
スマホの画面が勝手に切り替わった。
録音アプリが開く。
画面には波形が表示されていた。
リアルタイム録音中。
マイクは音を拾っている。
優斗は何も話していない。
なのに波形が動く。
誰かが話している。
イヤホンをつないで聞いた。
そこには女の声。
すぐ近くから聞こえる。
近すぎる。
まるでマイクの真横だ。
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