場所は伏せますが、那覇空港から1時間ほど車を走らせたとこにあるホテルへと泊まることに。
ホテルに着くと、遅い時間だったためか第一駐車場が満杯で、第二駐車場へと案内されました。
正門を通ると坂道を200mほど登っていった先にホテルがあるのですが、第二駐車場はその正門のすぐ横で、宿泊者専用の送迎車が用意されていました。
荷物を下ろし、送迎車へと乗り込むと前の座席にはカップル、後ろには3人家族が乗っていました。
全員が乗り込み、運転手の外国人のお兄さんが車を発進させてすぐのことでした。
急に車を止めたのです。
「お姉さーん!1人乗れますよ!乗りますかー?」
窓を開け、運転手さんが呼びかけました。
外を見ると、暗くて分かりづらいのですが、確かに女の人が1人俯きながら立っていました。
しかし、運転手さんが何度呼びかけても女の人は反応しません。
運転手さんは首を傾げ、そのまま窓を閉めるとホテルへ向けて車を走らせました。
ホテルまでの道中、前後の座席から聞こえてきた言葉が忘れられません。
「え、誰もいなかったよね…?」と。
ホテルに着き、チェックインを済ませ部屋へと入りました。
次の日は朝早くから行動する予定だったので、夕食とシャワーを済ませるとそのままベッドへ入り、眠りに着きました。
それからどれくらいだったか、恐らく体感では深夜3時頃でしょうか。
部屋をノックする音で目が覚めました。
コンコンコンコンコン
呼び出す、というよりは早く部屋のドアを開けてほしいと言ったような感情を感じるリズムです。
このとき、私は軽く寝ぼけていて何も考えず「はーい?」とだけ答えていましたが、すぐにその違和感に気づき、ゾッとしました。
私が寝ている向きに対して、部屋のドアは頭側です。
しかし、ノックの音が聞こえるのは足側、つまり窓からです。
その部屋は、大きなバルコニーがついていて、最上階から下の部屋まで階段状になっている形状になっています。
ノックの音がなっているのはそのバルコニーに出るための引き戸からです。
最初は風で何か当たっているか、もしくは酔っ払いが下に降りてイタズラでもしているかとも考えましたが、そんな様子ではありません。
寝起きであまりに突然の状況に私は固まってしまっていました。
布団を頭から被り、じっと音が止むのを待っていました。
その間も、部屋の中にはノックの音が鳴り響いています。

























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