輝美「沙由香も?私も着いて行こうと思ってた。藤間先輩に電話してみる。」
輝美は鞄からスマホを取り出し、スピーカーをオンにして電話を掛けた。
藤間「もしもし、岩田?」
輝美「もしもし。藤間さん、アレ(生贄の儀式)には何時行くんですか?」
藤間「…ああ、出来るだけ早い方がいいと思って、明日の午前十時頃に家出て新幹線に乗るよ。アレの開始時刻は深夜零時ぴったりにやんなきゃいけないから、それまで暫くどっか安い宿でのんびりしようと思ってる。」
私「…怖くないんですか?」
藤間「あ、西野さんも居たんだ。…そりゃ死ぬのは怖いと思うさ。でも、謎に安心感みたいな物もあるな。」
私「そうですか…」
藤間「岩田。最後に一言だけ言わせてくれないか?」
輝美「その言い方はもう二度と会えない奴じゃないですか」
藤間「実際そうだろう」
輝美「私は藤間さんが死んでも無理矢理、狐狗狸(こっくり)さんで会話すると思いますが」
藤間「それもそうか……まぁ、それでも言っておくよ。岩田、お前と百物語するのは楽しかった。だから、僕は死んだ後もスピリットボックス(幽霊の声を聞く事ができる機械)で百物語に参加するよ。」
輝美「勿論ですよ…!絶対にスピリットボックス点けますから…!」
私「は、はぁ…(こういうのってもっと感動的な事言うんじゃないの…?)」
藤間「ありがとう。安心して行けそうだ。それじゃ、電話切るよ」
電話は切れてしまった。
私「…藤間さんに着いて行くこと言ってなくない?」
輝美「藤間先輩、言ったら絶対に引き留めると思うから」
私「許可無しで付いて行くのも何だかなぁ…」
輝美「大丈夫だよ〜それで数十箇所心霊スポット着いて行ったから〜」
私「多くない?」
輝美「まぁまぁ。明日の朝十時出発だし帰ったら準備しなきゃ。あ、その前にどっか夕飯食べてく?」
私達は丁度近くにあった定食屋に寄った。私は鯵の塩焼き定食、輝美は大盛り唐揚げ定食を選んでいた。
私「…よくそんなに食べれるね」
輝美「明日は大事な日だからね。私達だって安全じゃないんだし」
私「そっか。」
食事を終え、各々家に帰宅した。荷造りをしてから寝る事にしたが、中々寝付けなかった。
〜翌朝〜
輝美「おはよ〜」



























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