F「タカちゃん久し振り〜」
輝美「お久しぶりです〜」
高場「あ、どうも。岩田さんと西田さんね。入ってください」
私・輝美「お邪魔します」
高場さんの家に入ると、何だか背筋が冷たくなるような嫌な感じがした。
私「…これ、何ですか?」
高場「あ、これですか?ただの呪物です。」
私「ただの…?(オカルト研究家の人って感覚麻痺してるのかな…)」
高場「これなんてすごいですよ。川木さんっていう、怪談師の方が持ってたフランス人形で顔が真っ黒く焦げてるんですよ。川木さんはとっくの昔に亡くなられてしまったんですけど」
輝美「あの、本題に入っても良いでしょうか?」
高場「あ、すみませんそうでした。本題なのですが、簡単に纏めると十七名の不審死はまさに『死食』が原因です。」
私・輝美・F「……えぇぇぇ!?」
私「ちょっと待ってください!どこにその根拠があるんですか!?」
高場「まず、『死食』が何故誕生したのかです。調べてみると、こんな事が判りました。昔、小屋に閉じ込められている少女が居た。少女の食事は親が持ってきていたが、それは一日に一回、とても少ないご飯だった。その少女は少しでも腹を満たしたかった。だから、『鏡』を見ながら食事するようになったのだ。実際、鏡を見ながら食事すると満腹度が増すという論文がある。少女はそれを行なっていた訳だ。…だが、流石にそれは長く続かなかった。少女は栄養失調で死んでしまった。『鏡』の真ん前で。それから皆、鏡を見ながら食事をすると少女の霊に魂を抜かれると口を揃えて言うようになった、っていう感じです。」
輝美「少女は何故、小屋に閉じ込められたのでしょうか?」
高場「どうやらその少女は精神疾患を患っていたそうで、時々パニック発作を起こしていた。両親はそんな娘を毛嫌いし、小屋に閉じ込めたんですよ。…少し話が逸れますが、Fさんの父方のお祖父様の家はW県ですか?」
F「…ああ、W県O村だけど…」
高場「…小屋に閉じ込められていた少女には兄がいたそうです。そしてその家族の苗字は…『藤間』。」
その途端、Fさんの表情はみるみるうちに青ざめてゆく。
F「は……」
高場「貴方は娘を小屋に閉じ込めた家族の子孫です。『(F)藤間』さん。」
藤間「…だからって、どうすれば良いんだよ」
高場「オカルト研究家の藤間さんなら判るでしょう。」
藤間「…取り敢えず、今日は帰るわ…」
高場「ちゃんと『行なって』くださいね」
藤間さんは鞄を手に取り、高場さんの家から出ていった。
高場「…お二人には謝らないといけない事があります。」
私「何ですか?」
高場「言わなかった…というより言えなかった話です。藤間さんの為に、嘘をつきました。」
輝美「どういう事ですか?」

























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