すると輝美がこっそりと小声で耳打ちした。
輝美「…F先輩、これでも一応有名なオカルト研究家なんだよ」
私「えっ、そうなの?この人が?」
輝美「ほら、取り敢えず空いてる席座ろう」
丁度空いていた窓側の席に座る。
F「何か頼む?」
F先輩はメニュー表を机に広げる。
輝美「私はクリームソーダで」
私「じゃあ私はホットの珈琲にします。」
F「僕は大盛りのパフェにするよ。」
注文を頼み終わると、早速例の不審な十六名の死について話し始めた。
輝美「まず、一番最初に亡くなったのは某月七日、飲食店でスマホを見ながら食事をしていた男性です。遺体・料理などを調べるも死因は特定されませんでした。他の十六名も同様です。」
F「なるほど…けどこれだけじゃまだ『死食』と関係しているという根拠はないんじゃないか?例えば、急な心臓発作とか。」
輝美は付箋が何枚も貼ってあるメモ帳を開く。
輝美「心臓発作は、原因は高血圧・脂質異常症・喫煙・糖尿病・肥満などによって、心臓の筋肉に酸素や栄養素を送る『冠動脈』という血管にプラーク(脂肪の塊)が突然詰まり、血液が止まる事で発生します。簡単に言うと、血管が詰まって心臓が止まるって事です。」
私「つまり?」
輝美「心臓発作だった場合、心臓の血管を見ればすぐに判る。だから死因は特定される。けれど、十七名の死因は判明していないから心臓発作は考えられない。」
私「よくそんな事知ってるね…」
輝美「気になって色々調べちゃっただけ。」
F「う〜ん、だとしてもまだ『死食』と関係しているかどうかは判らないな。久し振りに『タカちゃん』へ依頼しようかな。」
輝美「それが良いかもしれないですね」
私「たかちゃん……?」
輝美「あ、タカちゃんっていうのはF先輩の知り合いの『高場 和弘』さん。その人もオカルト研究家で、すごく詳しい人。判らない事があると、毎回この人に調べてもらってた。簡単に言うと『オカルト情報屋』ね。」
F「今、タカちゃんに連絡取ったらすぐ調べてくれるって」
輝美「ありがとうございます」
注文した物が来て、私は珈琲を一口啜った。
私「…Fさんのパフェ、大盛りとはいえ流石に大き過ぎませんか?」
Fさんのパフェは、少なくとも三人前はありそうだった。
F「このカフェにはよく来ててね、毎回これを頼んでるんだ。ちゃんと完食してるから大丈夫だよ。」
輝美「っていうか高校時代、それにプラスソフトクリーム食べてなかったですか?」


























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。