輝美「……だけど、近い話を聞いた事はある。それは…」
昔、私に都市伝説なんかを色々教えてくれた高校の時のF先輩から聞いた話。
F「昔の日本は、鏡の向こう側を『あの世』として扱っていたらしい。岩田(輝美)、知ってたか?」
輝美「よく降霊術で使われたりしてるのは知ってましたが、それについては知りませんでした。」
F「それでな、鏡を見ながら食事してはいけないって言われてたんだ。…何でだと思うか?」
輝美「鏡は餓鬼の通り道で、鏡を見ながら食べてしまうと餓鬼に食事を奪われる、というのは前にネットで見ました。」
F「確かに、それも間違ってはいない。けれどもう一つあるんだ。食事中に鏡を見る…それは『あの世を見ながら食事する』という事になる。そして、あの世に近い物を食す事によってあの世と関わりを持ち、魂を抜かれてしまうんだそうだ。それを昔の人々は『死食』と呼んでいたんだとか。」
輝美「……っていうのを私は聞いた。十六名の原因不明な死と関係があるか判んないけど」
私「『死食』ねぇ……今ってそのF先輩に連絡取れたりする?」
輝美「あー…確か怪談仲間の連絡先の中にあった気がする。連絡先が最悪無くても、偶に百物語しにF先輩の実家に行ってたから実家の場所なら判るかな。」
私「百物語って…輝美とF先輩の他に誰がやってたの?」
輝美「怪談仲間の人達が十人位?」
私「多っ!?…取り敢えず、F先輩に連絡よろしく」
その後ファミレスを出て、各々家に帰宅した。
二日後、輝美から連絡が来た。
輝美「F先輩から連絡来たよ。今度駅前のカフェで話そうって。」
それから日程を決めて、明々後日に話せる事になった。
〜明々後日〜
F「どうも。岩田は久しぶりだね」
輝美「お久しぶりです!卒業祝いで百物語したぶりですね〜」
私「あ、初めまして。西野沙由香です。今日は宜しくお願いします。(何で卒業祝いに百物語…?)」
F「宜しく。えっと今日は『死食』について聞きたい事があるって?」
輝美「最近、スマホを見ながら食事をし不審な死を遂げた人が十七名居るんです。」
私「十六名じゃなかった?」
輝美「一昨日、また死人が出たのよ」
F「えっ、そうなの?僕テレビ持って無いから知らなかったわ」
私「(テレビ持って無いんだ…)」
この人の話を信用して大丈夫なのだろうか…正直心配な所である。不安になりながらもカフェの扉を開く。


























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