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呪い・祟り

アクセルさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

ウツル
長編 2026/04/06 22:01 6,479view
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「もうあの子とは離れた方が良い。申し訳ございませんが、先程の話は全て嘘なのです」

耳を疑った。嘘?うそ?ウソ…?

「あれは…守護霊なんて良いものじゃない。悪霊なんて優しいものでもない。ただただ、悪。それしかありませんでした。あの写真に写った時点でもう手遅れなのです。私どもではどうすることもできません。」

俺は言葉を失った。

「苦しんでいるカオの霊は、助けを求めているもの達です。逆に、”アレ”のように満面の笑みを浮かべているもの。それらが考えていることは、”もうすぐ連れて行ける”。それだけです」

住職はなおも続ける。

「”アレ”と同じ空間にいたあなたも本来危ないのです。ですが、あなたはまだ大丈夫。アレが””移る””前に、離れなさい。心苦しいかもしれませんが、あなたのためなのです。どうか、後悔のない選択をなさられますよう…」

そう言って住職は話を終えた。

俺は、悩み、悩み抜いた結果────

ケンジとの連絡を、断った。

最低だ、分かっている。それでも、自分まで巻き添えになるのは嫌だった。

それから2ヶ月後、ケンジが亡くなった事を聞かされた。自宅の階段から滑り落ち、呆気なく亡くなったらしい。

不思議と涙は出なかった。

いや、泣いてはいけなかった。俺は二度と彼の事を想い涙を流す事は許されないのだ。

しかし最後に、どうしてもケンジの顔を見たくなった。最低な俺を、彼は許してはくれないだろう。それでも最後に会っておきたい。

通夜の日取りを聞き、ひっそりと別れを告げに行った。

通夜から帰り、自宅のドアを開ける。

真っ暗な玄関で、通夜用の靴を脱ぐ。

その時だった。

やけに自分の後ろから視線を感じる。

じっとりとした、生暖かい視線を。

そんなわけない、と思いながら急いで自室に駆け込み、震える手であの写真をチェックした。

ケンジの横にいたはずの女は、満面の笑みで俺を見ていた。

3/3
コメント(4)
  • 怖い

    2026/04/09/22:22
  • 通夜の時もその女はケンジの所に居たんだろうな。そこで見つかっちゃったと

    2026/04/10/00:01
  • いかないほうがよかったんだね、、、

    2026/04/19/00:52
  • てか今の幽霊って消した写真を復元するくらいのデジタル操作できるんだね笑

    2026/04/19/00:54

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