やはり異世界や。これが異世界の証拠や。
世界が突然異世界に入り、自分以外の人間が消えたせいで、走っていた車が突然運転手を失いあらぬ方向に突っ込んだに違いない。
人間が、クルマを停止させて安全に逃げる暇もなく突然消えたことの証拠や。
そこまで考えてワイはさらに悪い予感を覚えた。
これがもし世界で起きた事だとしたら、飛行機に乗っていた人も突然消えてしまい、
世界中で飛行機の墜落が同時多発しているはずや。
我が町は平気やが、世界のどこかでは大災害が発生しているところもあるはずや。
・・・知らんけど。
まぁそんなことはどうでもよい。量販店に着いた。ドアは力ずくで開けた。
中に入ると、広々とした空間にやはり誰もおらず、そして照明がないため奥の方は暗くてよく見えない。食料品が腐り始めているのは、見なくても匂いでわかる。
電気がないことがこんなに不便だとは思わなかった。
ぼーっとしていたらあっという間に外も暗くなって、真っ暗な世界になる。
その前に、照明器具やバッテリー、電池を確保や。
ワイは食料品売り場の1階は無視して、家電などがある二階へ駆け上った。
まずは乾電池売り場にて電池を確保。
暗い室内を探索するためにまずは懐中電灯や。
そしてラジオ。さっそく電池を入れてスイッチオン。
・・・だが聞こえてくるのはやはり雑音ばかり。
・・・この日、世界は死んで、ワイはこの世の支配者となった。
・・・・・・・・・・・・
結局この日は自宅へは帰らず・・・いや、もう自宅に帰る意味がない。
この世界が全部自分のものなのだから。
とりあえず量販店内を捜索した。
食品売り場へ行ったが、生鮮食料のほとんどはダメになっていた。
野菜はまだ生き残っているものがいくつかあった。
そりゃ鮮度は落ちているものの、じゃがいもも玉ねぎもカボチャも健在。
そして大根も、やや水分が失われていたが健在。
じゃがいもやカボチャは生では食えないし、キノコ類も生食は危険と聞いたことがあるが、大根は生で食える野菜だ。早速その場でポキッと折って、かじりついてみる。
うまくはないが、ここ何日も食べてない生の野菜は、体が欲するのか、食べ始めると止まらない。まるで動物のようにシャコシャコとかじりついて一気に半分食ったしまった。
げぇぇぇっぷっ

























Mameです。
今回の作品は狭い世界で生きる主人公に、突如として夢のような広い世界が与えられるとどうなるか、
その落差が楽しい作品となりました。
そしてラストは実験的なマルチエンディングとしました。
希望と絶望、そのどちらも楽しめます。
絶望を味わいたくない人は途中で見るのやめてください。
よかったら、あなたがどちらのエンドを選択したか、書き込んでくれると嬉しいです。