ある日、SNSに次のような投稿が上がった。
みなさん初めまして。私はイッチの父(69)です。
みなさんが遊んでくれたニートの息子を
今、刺し〇しました。
私もこれからタヒにます。
だいぶ悩みましたが、もう〇すしかないと思い実行しました。
半年前に妻が癌で亡くなりました。
妻はいつも「息子に働いてほしい、一人前になってほしい」と言っていました。
心労も重なり、妻は亡くなってしまいました。
あいつは外に出るのが怖いと言って火葬にも立ち会わず、
翌日からはまたダラダラとゲームばかりしていました。
あいつのために妻の半生は台無しになりました。
なのに、あいつはいつもと同じでただダラダラと生きているだけ。
いや、そもそも私が妻と結婚さえしなければ、
こんな人生にはなっていなかったかもしれません。
妻に申し訳なく思います。
どうしようもありません。あいつは生きていても仕方がないと思うようになりました。
私だけがタヒのうと何度も考えましたが、私がタヒんだあと、あいつは必ずヒトサマに迷惑をかけるに違いありません。それだけは絶対許せませんでした。
今日だって、久しぶりに話したと思ったら「働く夢を見て自信が付いたから明日から働く」とか抜かすんです。情けなくて涙が出ました。今まで何度そんな言葉に騙されてきたか。結局面接当日になると怖がって部屋に引きこもって終わるのです。
相手に謝罪するのにも、もう疲れました。もうめぼしい働き口もありません。
これでもう終わりです。
皆さん、息子とSNSで遊んでくださり、ありがとうございました。
妻との写真を少し眺めてから、私もタヒのうと思います。
さようなら。
SNSを見た読者から警察に通報が行ったが、警察は事件かイタズラかの方向で捜査を開始したばかりで、まだ二人の遺体が発見されたという報告はあがっていない。

























Mameです。
今回の作品は狭い世界で生きる主人公に、突如として夢のような広い世界が与えられるとどうなるか、
その落差が楽しい作品となりました。
そしてラストは実験的なマルチエンディングとしました。
希望と絶望、そのどちらも楽しめます。
絶望を味わいたくない人は途中で見るのやめてください。
よかったら、あなたがどちらのエンドを選択したか、書き込んでくれると嬉しいです。