あおり運転未遂
投稿者:キミ・ナンヤネン (88)
短編
2021/04/07
01:29
3,967view
「それじゃ失礼しますね。」
白ワゴンの運転手はそう言うと車を走らせた。信号はいつの間にか青に変わっていた。
「何だ今のは?」俺はそう考えながら車に戻って発車した。
俺が出した結論は、彼の一人芝居だという事だ。そう思う事にした。
自分に危害を加えるかもしれない人の動きを止めるには、それが効果的だったのだ。
そんな作戦に俺はまんまと引っかかってしまったというわけだ。
さっきと同じように白ワゴンの後ろに付けていると、また赤信号になった。
すっかり怒りも収まり、落ち着いて白ワゴンを後ろから眺めていた。
すると、白ワゴンに乗っている人たちがなぜか後ろを振り向いて俺の方を見ていることに気が付いた。
振り向いている人間は4人いた。
前のページ
2/2
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 16票
新手の煽り運転逆襲方法ですねぇ!
今度機会があったら使ってみます!
少し気になった所があったので、加筆・修正しました。
作者より
一般道の、しかもそもそも速度を出してはならない交差点での右折の途中で急ブレーキ踏まされたぐらいで、文句を言わなくては腹の虫がおさまらなくなる筆者のメンタルがヒトコワ。