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呪い・祟り

華 木耳さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

白い箱
長編 2026/01/15 11:51 427view

僕がそういった瞬間、背後からどさっと何かが
落ちる音がしました。
振り返るとそれは、あの時の赤い人形でした。

『それか…まぁ正体は大凡わかったから対処はできる。
 Bくんはある種それを助けた事になるんやろうねぇ。
 放置されて忘れ去られていた神様的なそれを
 君が見て触れた事で救ったんやね。
 その恩返しじゃないけど…それは君に執着しとる。
 物が壊れるくらいで君自身には害をなすもんじゃないはずが
 力が強くなりすぎて今回のような事が起きたんやろうね。
 大丈夫…それを入れる箱を作るから待っといて。』

女性はそう言うと僕の背後にある赤い人形を広い

部屋を出て行く。
10分ほどして女性は白い箱を持って戻ってきた。

『これに人形をいれて軽く封印したから
 物が壊れる頻度も減っていくと思う。
 でも君には一生憑いてまわるから、むやみにお寺や神社には入ら無いこと。
 君に害は無いんだけどね、他に悪影響をもたらしかけ無いからね。
 お葬式なんかも行か無い事やね。』

女性はそう言うと箱を僕に手渡し玄関まで見送ってくれた。
親たちは心配そうに僕にかけよると、女性に深々と頭をさげた。
僕がその家に背を向けた瞬間、小さな声で女性が

『君に害はないからね…君だけには…』

そう呟くのが聞こえた。

僕がふっと振り返るともう玄関の戸は閉められており、女性はいなかった。
それからと言うもの、これと言った異変も物が壊れることも減っていき
最近では普通の毎日を送っいる。
ひとつ気がかりなのは、あの箱のことだ。
自宅の床下収納にしまっているが、
親たちがその場所をやけに怖がるようになった。
僕としては何もおきないし、怖い事はないのだが
親たちが言うには、夜な夜な床下から物音がするのだとか。
コトコト…カタカタ…って。
安心させるために僕が戸を開けると、
かすかに箱の場所が変わっていてた。
それだけならまだよかったんだけど、

4/5
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