住職はそう言うとその場で簡単な地図を書いて渡してくれた。
ケータイで調べればすぐなような気がしが、
住職曰く地図に乗ってないらしく、その人からも明確な場所は
口頭か手書きの地図でしか伝えてはなら無いと言われているらいし。
本殿を出ると親に地図を見せ先ほどの話をし
その場所に向かった。
車に乗り一時間ほどすると窓の外に田んぼが広がり
その中にポツンと建ってる一軒家が見えた。
住職の言っていた通り、周りには何もなく
その家だけが建っていた。
不気味に思いつつ、インターホンを押すと
中から年配の女性が出てきた。
小綺麗でどことなく品があるその女性は
僕を見るなり驚いていた。
『そりゃしめ縄も焦げるわなぁ。
ささお上がり、ご両親はすまんけど外で待っておいてくださいね。』
年配の女性は僕の手を引き、奥の和室へと通し座らせる。
僕は少しそわそわしながらその女性と向かい合った。
『Bくんは小さい頃お寺や神社はよく行く子やったかな?』
『はい、よく友人と遊びに行ってました。』
『そうね、その時なんかに触ったり見たりせんかったか?
なんでもええから思い出してごらん。』
僕は女性の言葉を受け、昔の記憶を思う浮かべる。
近所の神社にお寺、空き地に公園などが頭に浮かび
そこで遊ぶ自分たちの姿。
『あっ…あの神社の裏で見つけた箱…』
『箱をあけたのかい?それともどこかに動かした?』
『秘密基地にしてた空き地に持って行って…あけました。』
『中には何が入ってた?』
『えっと…赤い…木でできた人形…』



























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