私の通った中学校の、とある祠についての話です。
神奈川県の〇〇中学校では、
1年生は夏休み明けに中庭の掃除を強制させられます。
あみだくじで、誰がどこを掃除するか班わけをする。
そういうルールでした。でも不思議なのは、わざわざ「祠」を掃除する班があった事です。
石でできた祠。小さい家のような形で、ちょうど玄関の辺りには、丸い穴が空いていました。
中学生の女子がちょうど手を入れられるような穴。何もわからない私は先生から言われた通り、祠の中まで掃除しました。それからでした。
黒い人影が、視界の隅に現れるようになったのは。
多分髪の長い女でした。多分というのは、私がそれを見ようとしても、常に視界の隅にいたんです。下を向いても、黒くて長い髪が垂れているのが視界の隅に映るだけ。
まるで背後の死角をとられたかのような気味悪さで。
おかしいことは続きました。何か囁くんです。黒い影が耳元で、何かを。
最初は低い唸りのようなものが、だんだん動物が言葉を覚えたように、私の名前を何度も、
何度も低く呟いていて。
そんな日々で私はおかしくなったのか、肩を触られた気になってビクッと振り返ることが多くなりました。
おかしくなりそうでした。必死に携帯の壁紙を、祠の写した写真にして。お願いだから、もう許してと拝むように。
でも、ある日からパタっと黒い人影がどこかへ行きました。
それは次の一年生があの祠を掃除した日。
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