彼は窓辺で小さく笑う。
喪失感で胸が冷えている。
快楽の残滓がゆっくり消えていく。
痛みが欲しいのに得られない。
それがまた、
とてつもなく気持ちよかった。
「メリークリスマス……
今年も……最高に苦しかった……」
誰にも気づかれないところで、
彼は自分自身の快楽を殺し続け、
その喪失の痛みに酔いしれ、
静かにクリスマスの夜を終えた。
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