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呪い・祟り

ねこじろうさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

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長編 2025/10/01 04:13 14,169view
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すると、

─ピピピピ!ピピピピ!……

 携帯の呼び出し音が鳴ります。

コートのポケットから取り出して画面を見ると、それは父からでした。

気持ちが高ぶっていた私が、

「もう、いったい何してんの?
私、もう来てるよ!」と怒鳴ると、父とは違う男の声が聞こえます。

「あ、すみません。武田正人さんのお身内の方ですか?」

「は……はい、そうですけど」

ただならぬ気配に、私の体は固くなりました。

「突然すみません。
私、F警察の者なんですが、実は3時過ぎころなんですが、武田さんの乗った車がF市S町二丁目の交差点で右折中に、大型トラックと正面衝突しまして、近くの病院に搬送されましたが、頭部をかなり強くぶつけられたようで、あの……三十分ほど前に、お亡くなりになりました」

 一瞬目の前の光景が歪みだし、軽いめまいを感じた。

無意識に、母の手を握りしめる。

「……」

「もしもし!もしもし!大丈夫ですか?ショックかと思いますが、もしよろしければ、ご遺体の確認にお越しいただけませんでしょうか?」

 私は軽く深呼吸をし、

「分かりました。どこに行ったらいいのでしょうか?」と、言った。

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