「な、なんだと!?」キッとヒドゥンをにらむ。
「きさま、着けられたな・・・」
「なんということだ・・・」
「戦闘態勢をとれ、騎士団を一人もここに入れるな」
「おい、ライオンと犬!・・・貴様らも戦闘に加勢しろ!」
「ヘイヘイ」
「ところで、ダンタリオン様」
「なんだ!?」
「俺たち、ライオンと犬じゃなくて、アリーとケレブってちゃんと名前があるんすけど」
「そ、それがどうした!? なにを言いたい!?」
「名前も覚えてくれてないようなやつに仕えてるのもなぁ~」アリーがケレブを見る。
「だよなぁ~」うなずくケレブ。
「オレたち、ここで降ろさせてもらいますわ」
「短かい間でしたが、おつかれさんでした、ダンタリオンさーまっ」
「な、なにを貴様ら」慌てふためくダンタリオン。
「んじゃ・・・」 ダンタリオンを置いて消えていく二人。
「待て、き、貴様ら!!・・・ライオン! 犬っ!!」
ダンタリオンの声は届かなかった。
部屋の外ではますます音が大きくなる。すでに城内で戦闘が行われているようだった。
「に、逃げるべし」
「ま、まだ間に合う、逃げよう」
「我らの極秘情報を騎士団に奪われるとやっかいだ。消滅させてからでなければ!!」
慌てるダンタリオン。だがもう遅かった。
部屋の扉の辺りが斜めに切り裂かれる。
防御してあった障壁ごと切り裂かれ、その裂け目を押し広げながら三人の騎士が入ってきた。
ひとりは屈強なホワイトナイト ギルダス。もう一人は精悍な顔立ちをしたホワイトナイト ミルディン。そして中央に法王騎士団団長 パラディンのベアトリーチェ・頼子がいた。
「悪魔 ダンタリオン侯爵だな」
「貴様を人類に対する誘拐、市街地での戦闘行為、テロ行為、また人類に対する殺人教唆その他武器準備罪などで・・・」
「誅殺する」

























kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。