「なんということだ・・・」魔導書を手から落とすダンタリオン。
次の瞬間、団長の光の剣がダンタリオンを真っ二つに裂いた。
ダンタリオンの居城から遠く離れた場所をアリーとケレブは走って逃げていた。
「なぁ、やっぱ次は俺たちと同じ獣人の悪魔に仕えようぜ」とアリー。
「誰がいい?アンドラス様とか?」とケレブ
「アンドラス様はヤバイって、あの方は武闘派だから」とアリー。
「アムドゥスキアス様は?」
「あぁ、ユニコーンの・・・いいね。音楽好きらしいね」
「音楽か・・・楽器ひけないとダメかなぁ・・・」
「プルソン様はどうだ?あの方はオレと同じライオンの種族なんだ」とアリー。
「おぉ、いいかもな。なんかまじめそうだよな、プルソン様って」
「よし、行ってみようぜ」
「おぉ」
・・・どうやら二人は新しい雇い主に会うため、アフリカへ向かうようだった。
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朝食の時間になって会場に表れた朽屋、九郎、リネアの三人は、なぜか物静かで、よそよそしい雰囲気であった。
編集部一行は伏見稲荷大社を見学し、集合写真などを撮り、おみやげ等も買って東京に帰ることとなった。
編集長は三人がなんとなくぎくしゃくしているように見えたので、ケンカでもしたのかと心配になった。が、それはどうやら杞憂だったようだ。
新幹線の中でもあまりに静かだったので、三人の席をのぞきに行ってみたのだ。
すると、朽屋を真ん中にして、九郎もリネアも朽屋にべったり寄りかかって、三人仲良く眠っているではないか。
「よきかなよきかな」編集長はホっと胸をなでおろし、三人の寝顔の写真を撮って戻った。
あとで社内報に乗せるためである。
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社員旅行も無事終わり、しばらくして、朝礼でみんなの前にリネアが立った。スウェーデンに帰る日が来たのだ。
「みなさん、短い間でしたが、とてもよくしていただいて、ありがとうございました。私はスウェーデンに帰りますが、残りの研究も終わらせて、大学を卒業したら、かならずまた日本に戻ってきます。日本が大好きになりました。友達もできました。朽屋瑠子さん、九郎丸レンさん、あと、みどりさんもネ!みんなのこと忘れないし、かならず戻ってきます。その時はまたよろしくお願いします。ありがとう、日本!」
拍手の中、お別れのセレモニーが行われる。手渡された色紙には、例の新幹線の中で眠る三人の写真が貼られていた。
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kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。