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不思議体験

Manaさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

【峠の自販機コーナー】
長編 2026/02/02 06:14 4,343view
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夜の峠道を、M氏は少し悲しい気持ちになりながらクルマを走らせていた。

ちょっとしたトラブルに見舞われて、思いのほか時間を取られたせいで、
辺りはもう暗くなっていた。
しかも追い打ちをかけるように、薄っすらと霧まで立ち込めてきている。

「あぁ・・・夜の峠道ってだけで怖いのに・・・」

早くこの場を抜け出したい、とは思うものの・・・深い山の暗さと霧が、
M氏のクルマからスピードを奪っていった。

そんなM氏の目の前に、青白い光がぼんやりと浮かび上がっているのが見えた。

それは無人の自販機コーナー・・・。
自販機だけが立ち並ぶ憩いの場、それが霧の中、ぽつんとたたずんでいたのだ。

暗い夜道の自販機は、それだけで少しホッとする。
M氏もここでちょっと休憩を取ることにした。

お腹も少し減っている。何か食べ物でもあれば・・・
そう思って自販機コーナーの横にクルマを停めた。

何台も立ち並ぶ自販機を風雨から守るため、また中で人が飲食できるように、
自販機コーナーはプレハブ小屋に収まっていた。

蛍光灯の光に吸い寄せられて来た蛾を小屋の中に入れないよう、
静かに慎重にアルミの引き戸を開けて中に入った。

意外だったのは、誰もいないと思っていた小屋の中に、ひとり先客がいたことだ。

小屋の外には他のクルマは停まっていない。

(はて・・・地元の人だろうか。歩いて来たんだよな?)

そう思いつつ、じろじろ見るのも失礼なので軽く挨拶をして一瞥した後、
立ち並ぶ自販機の方に視線を移した。

よかった。食べ物がある。

きつね・・・うどん。
たぬき・・・そば。
ひもかわ・・・うどん。・・・これは地元特産品の幅広うどんだ。

ラーメンもある。
唐揚げラーメンに、チャーシュー麺。
(アタリの場合は煮卵、ハズレはうずらの卵が付く・・・か。おもしろい)

1/5
コメント(4)
  • 久しぶりの長編で嬉しい!今回も面白かったです!♪

    2026/02/02/12:13
  • ↑Manaです。読んでいただいてありがとうございます。
    気弱だけど優しいM氏が、ちょっと不思議で、変な食レポもして、1歩間違うとこっけいな怪異に出会いながら、途中ホロリとくるようなシーンもあったりして、最終的にまぁ「クッソ、こんなんで泣かされたわ」っていうコメントが付いたらボクの勝ちですわw

    2026/02/03/19:25
  • うん、小熊救った恩返しやね、応援しとるでーby読者

    2026/02/06/21:06
  • クッソ、こんなんで泣かされたわ
    これでいい?

    2026/02/10/14:08

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