結局は何の進展もなくしばらくの間が過ぎた頃、俺は皆に提案した。
「じゃあ、もう一回観てみないか?」
皆も何かモヤモヤしていたのだろう。
そうしようということになった。
※※※※※※※※※※
俺はケースからDVD を取り出す。
その間3人はまたさっきと同じように各々テレビの前に座りだした。
本編が始まり俺たちはアケミの記憶を頼りに画面の右上辺りとかを注意しながら、観ていった。
たまに一時停止とかもしてみて確認したが、結局問題の女の顔が現れることはなかった。
DVD は終わり、画面はまた真っ暗になった。
さすがに皆疲れた様子であくびをしたり、目を擦ったりしている。
「あーあ、つまんない、結局、何もなかったね」
ユカが残念そうに呟く。
「ごめん、やっぱり私の見間違いだったみたい」
アケミが申し訳なさそうに謝る。
そして「俺、明日用事あるし、そろそろ帰るわ」というユウジの一声を皮切りに、じゃあ私も私もと立ち上がりだし、結局三人は帰っていった。
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待ってましたねこじろうさん!応援してます‼️
応援ありがとうございます
─ねこじろう
途中で話し終わった感有り