「あはは、まぁとりあえず行ってみましょ♪」
できるだけ人目に付かないように校庭の隅をこっそりと歩いて旧校舎へ向かう二人。
扉の前まで来ると、朽屋はヘアピンを取り出し、それを鍵穴に突っ込んでカチャカチャといじくりまわしてみた。長らく鍵穴と格闘していると、『カシャン』と音がした。
「やった!開いた!」
扉がきぃ~~っと開いた。
「あれ?何やってんだ?」
そこには廣神先生が立っていた。
「あわわわ、びっくりした~先生か」
鍵はヘアピンで開いたのではなく、ちょうど先生が内側から開けたところだった。
「先生こそ何やってたんですか?」忍足が聞く。
「あぁ、先生はちょっと野暮用があってだな」
「ここ立ち入り禁止なんじゃないですか?」
「あぁ、解体するまでの間、先生がここの管理を任されてるんだ」
それを聞いて朽屋は思っていたことを直接ぶつけてみた。
「先生!! だったら知ってる?旧校舎1階のトイレに出る子供の幽霊の話!!
ワタシどうしてもこの目で確かめたいの!!」
廣神は一瞬たじろいだ。
「そうか、6年の忍足も幽霊がいるって騒いでたことあるもんな」
「はい~昔のことです」
「ま、今日はもう帰りなさい。ここは遊び場じゃなんだよ」
二人をたしなめる廣神。だが・・・
「先生、ひとつ聞いてもいいですか?」と朽屋。
「ん?なんだい?」
「先生、私たちになにか隠していることがありますよね」
「なんだって?」動揺する廣神。
朽屋と忍足が顔を見合わせて、一緒に指さす。
「あの階段の踊り場から、先生の方をずっと見ているオジサンの霊がいるんですけど・・・何か心当たりはありませんか?」
玄関を入ってすぐ右手にある二階へ続く階段。
その踊り場にじっとこちらを見ているオジサンの霊がいるという。

























kanaです。
自分で書いてて一番楽しい、朽屋瑠子シリーズです。
今回は小学校編ということで、ロリっ子朽屋の活躍にご期待ください。
尚、今回のお話は、以前こちらに投稿させていただいた「理科室の人体模型 VS チーム悪ガキ」というお話と、「【short_10】用務員のおじさん」のお話の解決編となっています。
あと、わかる人にはわかると思うんですが、ラストの戦闘シーンは某ネットミームを参考にさせていただいてます。わかる人は吹き出しちゃうかも。
それでは、ちょっと長いですけど、お楽しみください。
kanaです。さっそくなのですが、一部修正を入れました。
というのも楔形のカッコで音や擬音を表現していた部分があったのですが、
奇々怪々さんではなぜかこの楔形カッコで囲った文字は表記されないという仕様になっており、
そこだけ文字が消えていました。
まだ見落としがあるかもしれません。もし、おかしな部分を発見した方はご報告よろしくお願いします。
一気に読んでしまいました、瑠子シリーズ大好き☆
最高〜でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪いつもですけどwニンニンも小学生からの知り合いだったんですね(伏線回収?)次作楽しみに待っております♪♪♪
kanaです。↑コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
ニンニンは瑠子の1学年上の先輩でした。ボクの中の設定上では、この後ニンニンは瑠子に「同じ中学に行こうよ」と誘うのですが、瑠子はもうK女中等部に行くことが決まっていたので、ここで一旦お別れとなりますが、瑠子は高校に入る前に組織で保護されるので、そこで再開します。
ちなみにですが、瑠子が進学するK女学園にはモデルがあり、実はボクもびっくりしたんですが、そのモデル校がネットミームになってることが判明しました。グーグルストリートビューのカメラに向かって変なカッコで映る女子生徒3人の画像知ってますか? あの生徒たちの学校がK女のモデルです。
今回もクッチャルコ面白すぎました( ;∀;)このシリーズで小説出してほしいくらいです、、!!!
kanaさんの作品が一番大好きでいつも楽しく読ませてもらってます!!これからもお体に気を付けながら最高の作品を作り続けてください( ゚Д゚)