おっさんの霊が廣神を押しのけ、ライオンの前に立ちはだかったのだ。
おっさんはライオンのソードによって袈裟斬りにされた。
「お、おっさんーーー!!」
ライオンの悪魔はソードに刺さったままのおっさんを足蹴にして突き飛ばし、
ソードを引き抜いた。
「なんだコイツは、迷ったか、ゴミめ」
「おっさん!」
駆け寄る廣神。だが、おっさんの霊はもはや風前の灯火。
その姿はだんだんと消滅しようとしていた。
「早く・・・逃げろ・・・おまえ・・・トモダチ・・・」
最後の力を振り絞ってそう言うと、おっさんの霊は消滅した。
「うわぁぁぁ、おっさん!」突然のことに泣き崩れる廣神。
「二回も・・・二回もおっさんに助けられたぁぁぁ、ううう」
泣き崩れる廣神の背に、ライオンの悪魔が再びソードを振り下ろす。
『ガキィィン』と金属音が響き渡る。
「好き勝手させないよ!」朽屋が枝切ばさみでライオンのソードを受け止める。
「おろ?」枝切ばさみの柄が切れてポロリと落ちた。
「気功術!!」忍足が両手に『気』を集め、ライオンに殴りかかろうとする。だが、後ろからドーベルマンの長い脚が飛び出してきて、忍足を数メートル先まで突き飛ばす。
「ガキどもが、火遊びしやがって。どうだ、お前らも永久自殺機関の燃料にならないか?」
ライオンが朽屋にソードを振り下ろす。寸でのところで身をかわす朽屋。
しかしライオンの猛攻。強烈な蹴りが朽屋を吹き飛ばす。
返す刀で廣神にも蹴りを入れて吹き飛ばすライオン。
「に、逃げろ・・・助けを呼ぶんだ」廣神が朽屋と忍足を逃がそうとする。
「くっそ、あの悪魔2体を相手にしながら結界を壊すのはムズカシイ!」と忍足。
朽屋も忍足も、逃げられないことを悟り、あきらめかけたその時・・・
なにか大きな影が2体の悪魔の後ろに立った。
殺気を感じたドーベルマンは立ち止まり、後ろを振り返って固まった・・・。
直立不動になったドーベルマンの首筋をポンポンと叩いていく巨大なカギ爪の足。
ドーベルマンは冷や汗がジットリ出るのを感じていた。
ライオンの悪魔がいよいよ朽屋たちにとどめの一撃を振り下ろそうとしている。
が、そのライオンの背を思いきり蹴り上げる巨大なカギ爪の足。
ライオンの悪魔は無様に転がり、もんどりうった。




















kanaです。
自分で書いてて一番楽しい、朽屋瑠子シリーズです。
今回は小学校編ということで、ロリっ子朽屋の活躍にご期待ください。
尚、今回のお話は、以前こちらに投稿させていただいた「理科室の人体模型 VS チーム悪ガキ」というお話と、「【short_10】用務員のおじさん」のお話の解決編となっています。
あと、わかる人にはわかると思うんですが、ラストの戦闘シーンは某ネットミームを参考にさせていただいてます。わかる人は吹き出しちゃうかも。
それでは、ちょっと長いですけど、お楽しみください。
kanaです。さっそくなのですが、一部修正を入れました。
というのも楔形のカッコで音や擬音を表現していた部分があったのですが、
奇々怪々さんではなぜかこの楔形カッコで囲った文字は表記されないという仕様になっており、
そこだけ文字が消えていました。
まだ見落としがあるかもしれません。もし、おかしな部分を発見した方はご報告よろしくお願いします。
一気に読んでしまいました、瑠子シリーズ大好き☆
最高〜でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪いつもですけどwニンニンも小学生からの知り合いだったんですね(伏線回収?)次作楽しみに待っております♪♪♪
kanaです。↑コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
ニンニンは瑠子の1学年上の先輩でした。ボクの中の設定上では、この後ニンニンは瑠子に「同じ中学に行こうよ」と誘うのですが、瑠子はもうK女中等部に行くことが決まっていたので、ここで一旦お別れとなりますが、瑠子は高校に入る前に組織で保護されるので、そこで再開します。
ちなみにですが、瑠子が進学するK女学園にはモデルがあり、実はボクもびっくりしたんですが、そのモデル校がネットミームになってることが判明しました。グーグルストリートビューのカメラに向かって変なカッコで映る女子生徒3人の画像知ってますか? あの生徒たちの学校がK女のモデルです。
今回もクッチャルコ面白すぎました( ;∀;)このシリーズで小説出してほしいくらいです、、!!!
kanaさんの作品が一番大好きでいつも楽しく読ませてもらってます!!これからもお体に気を付けながら最高の作品を作り続けてください( ゚Д゚)