さらに、
『特に、頭部破壊が効果的』
である。
…
…
そして、惨劇は始まる。
ゾンビの殲滅行動始めた再殺隊は、まず、ゾンビ棟に隔離された大量のゾンビの駆逐から開始した。
隔離棟を俯瞰する再殺隊。窓からは棟内を彷徨うゾンビの大群が見える。
『あれらは怪物である。殲滅が妥当である』
隊員は自らにそう言い聞かせる。
再殺隊はゾンビ棟内外に可燃性の特殊な薬品を散布し、火を放った。
隔離棟内のゾンビを炎によって建物ごと破壊するのが目的だった。
燃え上がる炎は薬品の効果で、高温かつ一点集中的に強まり、ゾンビ棟内の生ける屍を燃やし尽くした。
窓から炎に焼かれて蠢き回るゾンビの姿が見える。
その姿はまるで生きながら焼かれる人間のそれであり、
人肉を焦がす臭いが、隊員の感情を逆撫でる。
『あれらは怪物であり、殲滅が妥当である』
隊員は自らにそう言い聞かせ続け、駆逐を完遂する。
炎熱によって身体を焼かれたゾンビの大半は、活動を停止したが、
中には、火を免れ、施設外へ逃れてきたゾンビもいた。
逃げ惑うゾンビに向かって拳銃を構えた再殺隊は狙いを定め頭を撃ち抜く。
叫び声を挙げながらのたうち回るゾンビの頭を吹き飛ばす。
火に包まれながら這い回るゾンビの頭を弾丸が貫く。
助けを求めるように手を伸ばすゾンビの頭が弾け飛ぶ。
そして、
一頻りの再殺の後、蠢くゾンビの姿は無く、
ゾンビ棟には、焼け爛れ、頭を破壊された大量のゾンビが…、
いや、
数え切れない程の老人の無惨な遺体が、横たわっていた。
…

























ストーリーがめっちゃ面白い!
エグい、リアル、本当に怖いのは人間、そして哀しい。
この人の作品毎回恐すぎる