〈報告書②〉
一般的なゾンビとは『何』か?
映画を代表する各種フィクションを参考文献に、ゾンビに関連する各種資料から考察する。
①生ける屍であり、なんらかの力で屍体のまま蘇った人外の存在である
②人を襲い、その肉を喰らう、人類に仇名す敵であると伝えられている
③襲われた人間は噛み付かれ、時に脳味噌を齧られ、又は血を吸われ、同じゾンビと化すと言われている
④人を喰らい続けた結果、その数が人類の数を超えた時、人類は滅亡するケースが大部分となる。
これら関係資料の参考文献は、古今東西のホラー映画からの出処である。
しかし、フィクションからの考察ではあるが、既にゾンビはフィクションを超え、現実に存在している。
よって、ゾンビを扱ったホラー映画を基にした考察も一見の価値はあると思われる。
では、ゾンビはどれ程の脅威を人類に与えるのだろうか?
参考資料(フィクションからの情報)によれば…、
迫り来るゾンビに夫を殺され、ショッピングモールに逃げ込んだが、結局追い詰められ殺された例がある。
強固な壁を築き上げたが、大量に押し寄せるゾンビの群れに乗り越えられ、国が滅びたケースもある。
大量発生したゾンビを焼き払うために、自国にミサイルを落とした話すらもある。
よって、結論。
『ゾンビは化け物である。排除すべき怪物である』
この言葉を信条とし、社会は、ゾンビ駆逐の方向に傾いていく。
…
この報告書提出の裏には、例の医師の姿があった。
彼は、自分の人生を捻じ曲げたゾンビの存在を心底から憎悪していたのだ。
…
政府は緊急法案として、【ゾンビ駆逐特別法案】を決議する。
国はゾンビを化け物…『外敵』と認識したのだ。
政府は、ゾンビ出現を国家的な危機と判断し、災害対策基本法を基に防衛出動を指揮。
自衛隊の一部を組織編成。対ゾンビ部隊を設立した。
蘇った人間を再び殺す部隊…通称【再殺隊】と呼称されるこの部隊は、政府の指示のもと、速やかにゾンビの殲滅を開始した。
幸い、弱点は判明している。
『身体に大きな損傷を与える』
























ストーリーがめっちゃ面白い!
エグい、リアル、本当に怖いのは人間、そして哀しい。
この人の作品毎回恐すぎる