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ヒトコワ

yukiさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

消えた小鳥は何処へ?
短編 2025/11/06 22:06 650view

ある日の夜。
台所で夕食を作る母に、娘が言いました。
「お母さん。私、鳥が好きなんだ。」
「あら、そうなのね。」
母は娘のために、さっそく鳥籠を買ってきました。

しかし。

一匹目の白い文鳥は、飼い始めて翌日に籠から消えました。

二匹目の青いインコも、飼い始めて翌日に籠から消えました。

三匹目こそはと思い、羽切りをした黄色いカナリアを飼い始めました。

もう飛んで逃げる事はできないでしょう。
けれど翌日には、そのカナリアもまた籠から消えました。

その日の夜。
台所で夕食を作る母に、娘が言いました。
「お母さん、私、鳥は飽きちゃった。今度は犬がいいな。」
そう口にする娘の口元から黄色い羽がはらりと落ちる。
「あら、そうだったのね。」
勘違いをしていた母は納得し、娘のために、さっそく犬の首輪を買ってきました。

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関連タグ: #犬
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