少しして巫女の合図と共に、小屋の中に背の高い白い何かが現れる。
それは男児たちを品定めするかのように見下ろし、
にゅ〜と手を伸ばして一人を捕まえると
なんと…小屋の奥でゆっくりとまぐあい始めるのだ。
泣き喚いていた男児たちはその異様さと言い知れない好奇心で声を殺し
その様子を見続ける。
白い背の高い肉の固まるのようなそれは、悲鳴のような獣のような
声をあげながら男児にまたがりひたすら体を揺らしている。
男児は恐怖も泣くことも忘れ、自分の上にまたがるそれにしがみつき
恍惚な表情を受けべてるのだとか。
一人の男児が果てると、すぐに他の男児が標的となり
その度にまぐあいが始まる。
魂を抜かれたかのような男児たちを外にいる巫女が連れ出し
社へと連れ帰る。
最後の一人になった時、その白く背の高い者は体液を垂れ流しながら
男児に這い寄りそれまでよりさらに獣じみた声を上げ襲いかかる。
その男児が起きる頃には小屋の中に誰もいないのだとか。
戸が開き、巫女がその男児も連れ帰り社で朝食を食べて
成人の儀は完了となるらしい。
話し終わるとおじさんたちは、懐かしいなどと言って笑いあう。
それが異常であることはみじんも感じてないようで。
俺はいやな汗を全身に書きながらその白い何かについて
聞くと、『きっとあれが神さんや』と言う。
その神様の生贄になることで、健康な大人になれると言う風習らしいが、
俺には神様なんかには思えなかった。
その晩は宴会となりおじさんたちも泊まるらしく
俺は離れに泊めてもらことになった。
夜中うとうとしていると、戸を叩く音がした。
少しビビりつつ家主の男性かと思い、戸を開けると白くひょろりとした
身の丈2メートルはありそうな何者かが立っていた。























思った以上に怖くないです