その病院は、長い間廃墟として放置されていた。地元の人々は「泣く廃病院」と呼び、近づくことを避けていた。理由は簡単だ。夜になると、病院の中から子供の泣き声が聞こえるという噂が絶えなかったからだ。
ある日、都市伝説を検証するために、大学生のグループがその病院を訪れることを決めた。彼らはカメラや懐中電灯を持ち、夜中に病院に忍び込んだ。廃墟の中は湿気とカビの匂いが充満し、壁には奇妙な落書きがびっしりと描かれていた。
深夜2時、彼らが病院の地下室に足を踏み入れたとき、突然、冷たい風が吹き抜けた。そして、遠くから微かに聞こえる泣き声が、次第に大きくなっていった。それは子供の声ではなく、何か異様で不気味なものだった。泣き声は彼らの周囲を取り囲むように響き渡り、壁の中から、床の下から、天井の上から聞こえてくる。
一人の学生が壁に触れると、突然、壁が崩れ落ち、そこには無数の手形が浮かび上がった。それらの手形は血で描かれているように見えた。そして、泣き声が叫び声に変わり、病院全体が震え始めた。
彼らは慌てて逃げ出そうとしたが、出口はどこにも見当たらなかった。廊下は無限に続く迷路のように変わり、どこを向いても同じ景色が広がっていた。最後に彼らが見たのは、廊下の奥からこちらをじっと見つめる、真っ黒な影のような存在だった。
翌朝、地元の警察が病院を調査したが、学生たちの痕跡は何一つ見つからなかった。ただ、病院の入り口には新しい血の手形が残されていたという。
ふつうにおもろい 読み応えがあるなあ
怖い 病院行きたくない。