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ヒトコワ

鬼笑いの語り部さんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

可愛いあなた
短編 2025/03/07 14:17 820view
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深夜のアパート、一人暮らしの麻美は、自室で新しく買ったぬいぐるみを眺めていた。それは少し古風なデザインのクマのぬいぐるみで、アンティークショップで一目惚れしたものだった。柔らかなベロアの生地と、丸い黒いボタンの目が可愛らしかった。

「可愛いクマ」と麻美はクマに向かって微笑む。今日もひとりぼっちだった麻美にとって、そのぬいぐるみは少しでも寂しさを癒してくれる存在だった。

しかし、その夜、違和感が訪れる。

眠りにつこうとベッドに入った麻美は、部屋の片隅に置いていたぬいぐるみが微かに動いたように感じた。「気のせいだよね……」そう自分に言い聞かせながら目を閉じた。

だが、深夜3時。目が覚めた麻美は異様な寒気を覚えた。視線を感じる――それも、すぐ近くで。恐る恐る目を開けると、そこには布団の端から覗き込むクマのぬいぐるみがいた。

「えっ……?」

手を伸ばしてそっと拾い上げようとしたが、その瞬間、ぬいぐるみの黒いボタンの目が、ゆっくりとこちらを見上げるように動いた。そして、聞こえてくる低い声。

「可愛いのは、君だよ。」

驚いてぬいぐるみを投げ捨てた麻美。しかし、投げたはずのぬいぐるみが次の瞬間、ベッドの上に戻ってきていた。笑顔を模した口元が少しだけ歪んで見える。

「君のこと、ずっと見てたよ。」

麻美は叫びながら部屋を飛び出そうとしたが、足が動かなかった。背後から小さな布地の手が彼女の足首をぎゅっと掴んでいたのだ。

翌朝、友人が訪れたとき、麻美の姿はどこにもなかった。ただ、ベッドの上にはぬいぐるみが一つ。黒いボタンの目はどこか輝き、楽しそうに微笑んでいるように見えた――まるで新しい「友達」を待っているかのように。

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コメント(3)
  • クマのぬいぐるみに男の霊が入ってるよ👻まだ仲間が欲しいみたいだね👻

    2025/03/07/21:56
  • ぬいぐるみや人形はやばいよ、入りやすいからね気が

    2025/03/11/12:56
  • わからないなぁ俺頭悪いのかなあ

    2025/03/11/23:27

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