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不思議体験

たちさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

ツイてる
長編 2025/01/29 05:45 1,600view
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ある日の休日。
その日も母からの電話で目を覚まし、たわいもない話をしていた。
「それじゃあ、体に気をつけてね。あっ、そうそう、同窓会の案内状が届いてたわよ。」
「同窓会?高校の?」
久々に友人達に会いたいし、同窓会がある時期は比較的仕事も軽い時期だったので
「参加するにマルして出しておいてよ。」と母に伝え電話を切った。

そして同窓会当日を迎えた。
開催場所に行き、受付を終えて、
「よー!久しぶり!」と声をかけてみんなのいるテーブルに近づいた。
「おっ!なんだ、来たのかよー!」
「おー!久しぶり!」
「相変わらず、連絡してこない奴だなー」

友人達が一斉に声をかけてきた。

久々の再会を楽しみ、一通り顔合わせをしてるうちにあっという間に一次会が終わる時間になった。私はそのまま二次会にも参加したが、3分の1程度の人は帰宅した。
二次会では、学生時代にあまり関わりのなかった人とも話ができて、それはそれで楽しかった。二次会も終わりに近づいた頃、学生時代に全然絡んでこなかったメンバー3人と何故かテーブルが一緒になったがお互い、名前だけはなんとなく覚えてたので昔話をして楽しんだ。
「三次会、行く?」
「いやー、いいでしょ。」
「そうだな、帰るか!」
と私以外の3人は二次会が終わったら帰る相談をしているのを聞いてると、
「五十嵐はどうする?」と聞かれたので、
「うーん、結構飲んだしな…俺も帰ろうかな」と伝えた。
間も無くして、二次会が終わり歩きながら帰宅することなり、4人で話をしながら夜道を歩いていた。
学生時代には通らなかった道を歩いていると、
「この道も懐かしいなー」

「確かに!」
「全然変わらないな!」と3人が話をしていた。私は通学路が違かったので全然通ったことがなくどこか新鮮な感じがした。

しばらく歩いていると、
「あっ」と1人が言い、3人共立ち止まった。
「ん?どうした?トイレか?」
と少し茶々を入れながら言うと、
「あー、五十嵐は知らないか。」
「こっち、来ないからな。わからなくても当然だよ。」などと言うので、
「何?全然わからない。」と言った。
「この先に小さいけど工場があるんだよ。」
「ずっと前に倒産してるけどな。」
「そこの息子が俺らと同じ中学だったから高校が終わって暇なときにたまに遊びにきてたんだよ。」

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