これは、僕が大学生の頃に実際に体験した話です。
当時、僕は病院の事務当直のアルバイトをしていました。
そのバイトは紹介制で、働いているのは同じ大学の学生ばかり。毎晩2人1組で勤務し、夕方から翌朝まで病院に残ります。
仕事内容は電話対応だけではありません。
夜間の巡回、救急隊の受け入れ対応、亡くなられた方を迎えに来る葬儀社の対応など、病院が眠る時間帯を支える仕事でした。
ただ、このバイトには妙な噂がありました。
「霊を見て辞めた人がいる」
「ある日突然来なくなった人がいる」
「夜の巡回中に誰もいない病室から声が聞こえた」
そんな話です。
もちろん僕は信じていませんでした。
怖い話よりも日給の方が魅力的だったので、特に気にせず働いていました。
その日もいつも通りでした。
ペアは僕をこのバイトに紹介してくれた友人。
深夜1時を過ぎた頃、僕たちは事務室で雑談をしていました。
「そろそろ眠くなってきたな」
「そういえばあの教授の授業さ……」
そんな他愛もない話をしていた時です。
突然、友人のPHSが鳴りました。
画面を見ると、
『3F ○○号室』
と表示されています。
僕たちは顔を見合わせました。
違和感があったんです。
病院では職員全員がPHSを持っています。
普段かかってくる電話なら、
『3F看護 田中』
『2F病棟 佐藤』
というように、部署名や職員名が表示されます。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 1票






















※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。