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呪い・祟り

たちさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

ついてくる女性
長編 2024/11/15 22:48 99view

私の家は代々漁師をしています。
曽祖父の時から始めたらしく、今は祖父と父が海に出ている。
私は幼い頃から祖父や父について行き、海で遊んでいました。
さすがに船には乗せてもらえず、祖母と帰りを待っていました。

幼い頃は気付きませんでしたが、私の家族はどうやら周りの漁師達から避けられていました。
私はまだ、小さかったので、
「ボウズ、また来たな!」
「海に落ちるなよー」
など話かけられていました。

小学生になり、自分の家族が避けられていることに薄々勘付き始めました。
そんな頃、祖父達の帰りを待ってると、他の漁師達が話をしてるが聞こえてきました。

「また、聞こえた」
「あいつらのせいで…」
なんのことが全く理解できなかったので立ち去ろうとした瞬間、
「○○○のとこの…」
と聞こえたので、ピタッと立ち止まりました。
曽祖父の名前が聞こえたのです…
「ん?ひいじいちゃん?」
と思い立ち止まって聞いていたら、どうやら昔、曽祖父が何かをしたせいで今の私達の家族が避けられているという話でした。

聞き取れない部分もあり、小学生の私には話を整理することができませんでした。
「○○○(曽祖父の名前)が…」
「看護婦」

「身を投げた」
そのようなワードが出てきました。
他の漁師達に聞くわけにもいかず、自分の中で留めることにしました。

私も高校生になり、将来のことを考える歳になりました。
父は昔から、
「漁師にならなくてもいいぞ。やりたいことをやれ。お前が、もし、やりたいと言ってきた時にはやらせれるように俺が気長にやってるわ。」と言ってくれてきました。
父の優しい言葉に甘え、私は進学することに決めました。

進学し、新生活にも慣れてきた頃、祖父が亡くなったと連絡がありました。
厳しくも優しく、たくましかった祖父は私の自慢でした。
葬儀などを終え、ひと段落した頃に父にこれからどうするのか聞きました。
もう少し、漁師をやる。とその時は言っていました。
「無理しない程度にな」と伝えました。

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