変わったことといえば、
朝のゴミ捨て場にカラスがたかるようになったことくらい。
ただ、もともと田舎に住んでいましたから、
カラスの襲撃なんて慣れっこです。
しかしそんな平和な日々も、
ついに終わりを迎えることになります。
それは盆休みの出来事。
僕たち家族は田舎に帰省することに。
2泊3日の小旅行です。
楽しい帰省を終え、宵の口に帰宅した僕たち。
「やっぱり自宅が一番だな」なんて呟きつつ玄関のドアを開けたその時です。
目の前の壁や床に、
ワラワラとゴキブリがうごめいていたのです。
隅にはゴキブリが密集し真っ黒に。
リビングの方からは
「カサカサ…」「パキ…」「ブゥゥゥン…」
という音が。
田舎生まれで虫に慣れているとはいえ、
常識を超えた大量のゴキブリに、
僕は卒倒してしまいそうでした。
妻は子どもを抱え車に避難。
僕は急いでドアを閉めました。
よく見ると、家の壁にもチラホラとゴキブリが。
生ゴミは処理したはず…冷蔵庫の電源が切れて中身が腐ったか…?
頭はパニックで、とりとめのないことばかり考えてしまう。
呆然と立ち尽くしているせいで、
ズボンの裾からゴキブリが入り込んでジタバタ。
僕も車に避難しようとした時、聞こえたのです。
「バシッ!」
ビクッとして振り返ると、
あの女性がこちらを睨みつけ、
ゆっくりと手を振っていました。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 16票
悪意のある嫌がらせ女より無自覚騒音撒き散らし男の方が怖い。こんなヤツがうちの隣に引っ越して来たら…嫌だなぁ。関わるとロクなことなさそうだし。